〜平成17年8月 : 第56回・・・夏季合宿・蔵王高原〜 

蔵王高原ホテル前で
ドッコ沼
ドッコ沼前で記念写真
蔵王高原 お釜 
蔵王高原 お釜をバックに記念写真1
蔵王高原 お釜をバックに記念写真2
刈田岳山頂

 健生MLの皆様、ハイキングの会 世話役の井上(精)です。
8月22日(月)〜24日(水),恒例となった夏の合宿で蔵王(山形) 高原へ、17名(内女性7名)で行って来ました。

 1日目、横浜7:30発のバスで、約6時間、東北道から山形蔵王へ。 早めのpm1:30、蔵王温泉ホテル樹林着。
今回、初めての計画で、1時間程、連絡事項の後、研修を実施しました。テーマは「より安全なハイキングを実施するために」で、急増する中高年の登山事故の実態と事故事例から学ぶこと、
事故の原因は経験不足、知識不足、危機意識の甘さ、体力不足など、自己に起因するものが殆どで、安全確保は自己の責任である ことをお互いに認識したところです。リーダーの責任とは?、参加者の責任とは?、山の用語、解説、「三点確保」、「観天望気」にも触れました。

 2日目、昨夜から明け方にかけて大雨と稲光、天気が気がかりでしたが、朝には雨も止み、霧が山に沿って上がって行くので、良い兆候か?、雨具もしっかり準備し、9:00、ホテルのバスから蔵王エコーラインのバスに乗り換えて、登山口の刈田駐車場へ。相変わらず霧で視界はきかず、刈田岳(1730m)へ。
刈田嶺神社で安全と天候回復を祈願し、直下のレストハウスで、昼食、丁度、12:00.

 今回は、蔵王のお釜(火山湖)は、残念だが、見えないかも?聞くところによると、お釜の見えるには、確立から3割りとのこと。12:40、霧の中を出発し、お釜の縁の崖の柵に沿い、熊野岳へ向かう。
 柵に沿い、先に歩いていた鈴木さんが、突然、「お釜が見える!」と 手振りで合図、続いて、皆、足早に縁の柵へ急ぐ。
 12:50、霧が晴れ、眼下にお釜が大きな口を開けたように、みどり色の火山湖がはっきり見ることが出来、皆、思わず、歓声を上げました。正に、劇的な出会いで、とてもラッキーでした。
この素晴らしい景観は30分位、しっかりと見ることが出来ましたが、熊野岳(1841m)の頂上の避難小屋に着いた時は、もう何も見えない霧の中でした。

 安全を第一に早めに山頂を下る頃、霧も上がり、視界もきくようになり、途中、2ヶ所、雨のためか、路が崩れ、危険な個所がありましたが、皆、慎重に通過しました。、
15:30、長い湿地の樹林帯を抜けると、いろは沼。尾瀬に似た湿原で、山並みの見える広々とした気持ちの良い場所で、つかの間の休憩。
 近くに、地元蔵王の出身の歌人斉藤茂吉の詩碑が立っていました。
付近の観松平は、盆栽の原型といわれる樹齢300年を越すキタゴヨウ松が群生し、各名前がつけられ、その枝葉は優雅に広げ、見事な様でした。
スキー場の広い草原のスロープを下る頃、心地良さに誰かがハイジの歌を口ずさむ。夕食後、楽しく、一日の体験に花が咲きました。

 3日目、晴れ、霧、9:00、ホテル発、蔵王ロープウエイで鳥兜山駅へ。 今日は、池めぐりのコースで、片貝池、目玉池、うつぼ池などをめぐる静かな樹林の自然遊歩道は趣があり、快い。アキノキリンソウ、一輪草、ヨツバヒヨドリ、ツリガネニンジンなど、野の花の群落が綺麗でした。
予定外の五郎岳(1413m)にも、足を伸ばしました。
11:30、ドッコ沼着。ここで、昼食。霧がよぎり、グリーンの色を湛えた様は神秘的で、周囲の建物をバックに外国のような雰囲気でした。
ロープウエイの終点、上の台駅から宿はすぐそばで、一風呂浴びて、14:00発帰路のバスで、蔵王を後にし、20:30横浜へ着きました。

 今回、霧は多かったものの、ポイントのお釜もドッコ沼を存分に、見ることが出来る等、天候に恵まれ、(台風11号にもぶつからず),花の群落にも出会え、事故も無く楽しい合宿が出来たことは、幸いでした。

※次回は、9月17日(土),房総の鋸山です。

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